今回は、ジャケット身巾詰めの寸法を決める際の注意点をお教えします。
お店「アンンコトン」ではご試着していただき、採寸致しますが
ネットお直し「アンネット」ではお客さまに寸法を決めていただかなくてはなりません。
その際に気を付けていただきたい事をいくつかお伝えします。
紳士ジャケットで例を挙げたてみたいと思います。
まずは箇所の呼び方について
上からチェスト(胸囲)~ウエスト~裾巾となります。
採寸方法はこちらの動画を参考にしてみてください。
ここでちょっとした豆知識をお教えします。
ジャケットにはベンツが入っているデザインがあります。
真ん中に一個だけのセンターベンツ 両脇にあるサイドベンツ
デザインによってお直し方法も変わります。
まずは詰める寸法が少ない場合
後中心線で詰めるのですがデザインによって詰められる寸法が異なります。
センターベンツ
中心で詰められる量はほんの少し
理由はベンツの上で0㎝にならなければならないからです。
画像のウエスト最大-1㎝というのは身巾一周のことを指します。
そのため、つまむ量でいうとウエストは-0.5㎝までとなります。
サイドベンツ
ウエスト~裾は同じ分だけ詰められます。
こちらも同様に身巾一周のことを指すため、
つまむ量でいうとウエスト-1.5㎝まで・裾巾-1.5㎝までとなります。
ここで注意しなければならないのが
センターベンツもサイドベンツも
背中心で詰める場合はチェストがほんの少ししか詰められないことです。
チェストを詰めたい場合は両脇でも詰める必要があります。
また、他の箇所も上記の画像以上の寸法詰めをご希望の場合は両脇で詰めます。
次にチェストを詰める際の注意点
チェストを詰めるとその分、袖巾も詰まります。
必ず、袖巾にゆとりがあるか?詰めても動かせるか?
つめ寸法を詰まんだ状態で着用し、ご確認ください。
以上のことに気を付けながら、
採寸してみていただけたらと思います。
ジャケットのお直しはもちろんのこと、
その他洋服のリフォームについて分からないことがありましたら、
お問い合わせフォームよりご相談ください。
お客さまが安心してご注文できるよう、
これからも様々な情報を載せていけたらと思っております。
ブログ担当者:土井
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